抗生物質の登場により、様々な細菌感染はもはや人命を脅かすような脅威の存在ではなくなりました。しかし、抗生物質というのは決して万能薬ではありません。そのことを正しく理解して使わないと、抗生物質の正しい効果は得られないし病気を治療しきることもできないのです。

■抗生物質に対する理解を正しくしよう
冬場になると気になるのはやっぱり風邪やインフルエンザといった流行性の感染症ですね。こういったものは、基本的には人の命を脅かすようなものではないのですが、それでも会社にいけなくなったり学校を休んだり、大事な用事ができなくなったりするものです。

しかし、抗生物質というものができたのだから風邪やインフルエンザと言うものも脅威ではなくなったのではないだろうか、と思う人も多いですがそれは大きな間違いです。かなり誤解している人も多いのですが、抗生物質というのは実は風邪やインフルエンザに対して全く効果がないんです。

抗生物質クラリス薬はどんな病気にでも効果があるというわけではないので注意

しかし、病院に風邪やインフルエンザで行ったときに抗生物質を処方してもらった、という人も結構いるのではないでしょうか。そう考えると、病院は効きもしない薬を処方していることになるのですがこれもまた大きな誤解です。そう、というのも風邪やインフルエンザというのは一つの症状を起こすものではないからです。

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風邪やインフルエンザのようなウイルス性感染症というのは、それに感染すると体内が入り込んだウイルスを殺すために様々な免疫反応を起こします。発熱や咳、くしゃみというのはまさにその典型的な反応なのですがそういった症状を起こすと、体力が下がり免疫能力も下がるので同時にその際に別の細菌性感染症に感染してしまうことがあるんですね。

抗生物質を出す場合、というのはそういった細菌感染症に対したものなのです。

■抗生物質と風邪に関して
だから、風邪やインフルエンザで病院に行った場合抗生物質を出す場合と出さない場合があるんです。というのも、多くの人が発熱や咳、喉の痛みやくしゃみが出ると大抵風邪だ、と思ってしまうのですが原因が風邪ではない場合もあるんですね。例えば、食あたりや細菌感染による扁桃腺の腫れなどは実は厳密には風邪ではないんですね。

こういう場合は、抗生物質を処方するのですが実際風邪やインフルエンザが原因だけという場合は抗生物質を出さずに解熱剤だったり胃薬だったりうがい薬などを処方するだけということもあるのです。このあたりが、意外と患者さん側になる人が理解していない人が多かったりするポイントなんですね。

つまり、抗生物質というのはどんな病気にでも効果があるものではなくて細菌が原因の病気や症状に対してのみ使われるものだ、ということなんです。なので、風邪のときに抗生物質が処方されなかったからと言って医師や調剤薬局の受付の人に抗生物質を出してほしい、なんてことを言わないようにしましょう。

大抵の場合はきっぱり断られることが多いですし、その場合は抗生物質を出しても意味が無いことが多いですからね。

■抗生物質の知識を正しく身につけて
どんな便利な道具も、それを使う側が使いこなせていなければ何の意味もありません。抗生物質は、まさにその典型だと言ってもいいでしょう。なので、どんな病気に対しても抗生物質を飲んでいれば何とかなるんだというように考えるのではなく、自分の病気の原因をある程度自分でも把握してそれに対する対処法を理解することが大事です。